人と話すだけで幸せを感じたことってありますか? おはようございます。いしけんです。
いやね、『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』という本を読んでいて、ジョブズのプレゼンは、観客にドーパミンを放出させると書かれていたんですよ。ジョブズのプレゼン、見たことあります? YouTubeの動画で見られるので、見といたほうがいいですよ。
確かに面白いんです。
笑いのつぼが、ちゃんと分かるんです。プレゼンは英語で話しているんですけど、英語が分からなくても笑いのつぼは、ちゃんと分かります。彼は、しぐさや声の調子で共感を誘う話し方をするので、気持ちが伝わってくるんです。
スティーブ・ジョブズというと、最近も乙武さんが、彼を発達障害の代表のようにツイートしていましたけど、ジョブズは発達障害じゃありませんね。ジョブズは、感情の利用がとてもうまいんです。自分の気持ちを相手に共鳴させるすべを心得ています。
例えば自閉症スペクトラム障害の人のように自閉していると、そういうことはできないんですね。自閉すると相手の気持ちが理解できないので、相手の気持ちに合わせてしぐさや声の調子を調整することができません。例えば不幸な出来事があった人に神妙な面持ちで声の調子を落として残念そうに接したり、喜んでいる相手に声の調子を高めて笑顔で接したりということができません。
自閉していると不幸なニュースで「面白い」と言って笑ったり、悲惨な事件があると「すごいな」と言ってにやついたりします。ありがちな言葉で言えば「空気読めない」ですが、その根底には痛々しいくらい他者への共感の欠如があります。そのため、自閉している人は、通常、他人へ共感を広めることができません。
ジョブズは、それとは明らかに違います。強調したい点は声のトーンを高め、とぼけたい点は、そっけなく付け加えるように語り、これまでの製品をけなすところは、ちゃんと小ばかにしたような話し方をします。話している声に抑揚があって、聞いているだけで人を楽しませます。大学の講義のようにブツブツと読み上げるだけで、眠気を誘う話し方とは、根本的に違うのが分かります。
彼のようにEQが高い人は、話すことで人を楽しませます。
通常、私たちが人と話すときでも、共感の上手な人と話すと楽しくて、とても癒やされる経験をすることがありますよね。相づち一つ取っても、ちゃんと気持ちに焦点を当て、相づちにも楽しそうな相づち、悲しそうな相づちなど、いろいろバリエーションがあって、オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンをうまく使い分けて話を深めてくれる人と話すと、この人、すごいなと思うことがあります。
ジョブズの現実歪曲フィールドというのは、そういうコミュニケーションの妙味を極めた彼一流のスキルなんでしょう。
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