頭の働きが「最高によくなる」本 ★★★★☆

ライフハック
築山節さんは『フリーズする脳』、『脳が冴える15の習慣』、『脳と気持ちの整理術』など、脳機能についての本を多数書かれている脳神経外科のお医者さんです。今回の『頭の働きが最高によくなる本』はお医者さんが語る脳科学というスタンスを残しつつ、これまでの脳機能低下ではなく、脳機能向上という視点からパフォーマンスアップのための秘訣を数多く語ってくださっています。

脳のスイッチは昔のブラウン管テレビ
仕事のパフォーマンスを上げたい、頭の冴えている状態を作りたいと思った時、どのように脳のスイッチを入れるかという問題が出てきます。築山先生は、脳のスイッチは昔のテレビと同じだとおっしゃいます。つまり、部屋の蛍光灯のようにパッとついて、パッと消えるような切り替えはできず、スイッチを入れて、少しずつ画面が現れるような鈍い変わり方をするということです。

一般的に起床後3時間は頭が働かず、ちょっとした作業をしたり、雑用をしていくうちにだんだんと頭が働いてくるといわれています。脳においては常にこのようなスイッチングの仕方をして、何か重要な取り組む時に高いパフォーマンスが欲しいと思ったら、しっかりした準備運動が必要になります。目覚めで言うなら、朝起きて家の周りを軽く散歩をしたり、朝食の準備をしたり、そういった簡単にできるちょっとした雑務が脳の「作業興奮」を作り出し、脳の基本回転数を徐々に高めてくれます。

これはお医者さんの林成之さんやプロ棋士の羽生善治さんの勝負哲学にも通じるものがあります。まず、勝負は最初から全力でぶつかる。そのために必要なのは、勝負の瞬間に合わせて最高のパフォーマンスが出せるための入念な準備運動です。築山節さんの本にも、最高のパフォーマンスを出すためには、その前段階として、「作業興奮」の必要性が書かれています。簡単にできる作業をいくつかこなし、脳の基本回転数を高め、さらにちょっとした作業の達成感を積み上げていくことで、頭はだんだんと冴えていきます。本当に大事な仕事は、こうした準備運動を十分にした後に行うのがよいとされています。

1日の中で頭が冴えているのは、2回か、3回程度
勉強のできる生徒は、自分の頭の冴えている時間帯を把握しているという特徴があります。そして、築山さんの場合は、だいたい午前11時と午後4時が一番頭が冴えているとおっしゃっています。私の場合は朝5時に起きるので、頭が冴えている時間帯は午前10時から午前11時と、午後4時から午後5時ぐらいですかね。自分の頭の冴えている時間帯を把握しておくと、1日の中で一番勝負どころと思われることをその時間帯にぶつけることができます。勝負どころで最高のパフォーマンスが出せれば、あとはちょっとぐらい鈍くてもいいかななんて思ったりもします。問題は、その時間に常に最高のパフォーマンスが出せる習慣の作成・カスタマイズですね。

総括
私の知っている限り、脳科学ブームはもう10年以上前からあります。最初は養老孟司さんが『バカの壁』などを執筆され脳科学ブームを作ったと記憶しています。私もそのころの本はそれなりに読みましたが、難しい学術的なことも多く記載され、当時はあまり参考にならなかった記憶があります。しかし、近年、林成之さんや築山節さんの本は、一般ビジネスマンに焦点を絞って、ビジネスやスポーツに役立つアドバイスが多数記載されており、とても親しみやすいものになっています。下手な仕事術の本を読むより、脳科学の本を読んだほうが仕事に役立つことも多かったりします。今回学ばせてもらったことも、早速仕事に取り込みたいと思っています。
 

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