レポート・小論文の書き方 ★★★☆☆

書評
本書は大学生からビジネスマンまで通用するレポート・小論文の書き方を書いた指南書だ。大きく分けて三部構成。第一部でレポートと小論文の違いと現代におけるその役割を論じ、第二部で現代で通用する正しい日本語の書き方と注意点、第三部でレポート・小論文の具体的な書き方を論じる。

第一部では、レポートの提出を義務付けられた大学生のみでなく、会社や上司から報告書の作成を要求される現代ビジネスマンのツールとしてのレポートのあり方を紹介する。

報告書の提出は今や出世に欠かせないコミュニケーションの一つになっている。文章の良し悪しは天性の物ではなく、訓練次第で伸ばせるものである事を強調し、日ごろからレポートを書くことで、技能は上達可能であると本書は述べる。

第二部では具体的な日本語指導を通じ、読みやすい文章の書き方を指南する。日本語のあり方も時代とともに変遷する。例えば文章の漢字含有率を採っても、一昔前は三十五から四十パーセントが適切とされていたが、現代では二十から三十パーセントの漢字含有率が適切とされている。論理の飛躍とはどのようなものかを例文を挙げて学び、一文の長さから接続詞の使い方など、細かな技法まで丁寧に解説し、文章の基礎を学ぶ。

第三章では具体的なレポート・小論文の書き方を指南する。レポートを書く時には、まず大枠(アウトライン)を固め、構成を練り上げ、集中して書きあげることが大切だと述べる。建築を例に採り、最初に骨組みがしっかり固まっていないとレポートの中身も貧弱な物になってしまう。大枠が固まったら、構成を考え、本論のどこを強調したいのかなどを具体的に考えていく。大枠と構成が決まったら自分の一番集中できる時間帯を使って一気呵成に書きあげることが重要。

以上の三部から、本書は読者のレポート・小論文の向上を目指す。

私が高校生の時は論文の書き方など教わらなかった。それでいて大学受験には小論文が課され、小論文テストは暗記だなどという乱暴な発言すら飛び交っていた。

文章の上達は一朝一夕になるものではない。最初から文章が達者な人はいない。日ごろから何度も書くことで少しずつ向上していく。

だが、多くの人は文章を書くとき、自分のスタイルで書いているだろう。本書は、そんな自己流の文章から一歩先へ進めて、読まれる文章の書き方を分かりやすく説明してくれる。
私が特に印象に残ったのは、漢字含有率と重言の問題だった。私が小学校で文章を習ったときは漢字を使えと指導されたが、今仕事では漢字を使いすぎるなと指導される。日本語のあり方は時代とともに変わってきている。常に最新の文章理論を学ばなければ、きれいな文章は書けない。これから日記を書くときは大枠、構成、細かな技法にまで気を付けて、よりよい文章が書けるように精進していきたい。
 

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